Episode 122 ページ9
、
どうして彼は一番深刻な状況で私に想いを伝えたのだろう。
「君に俺を抜くことはできない――」
後半戦開始後、攻め上がる円堂にヒロトが言った。だが、円堂はフェイントで彼をかわした。ジェネシス選手のスライディングもかわし、ジェネシスはボールに触れることができない状況になっていた。
ある意味、驚いていた。
前半戦と全く違う、と。
「なんだ……！？どうなっている！？」
「これが雷門の絆の力ってわけだよ、ヒロト。やっぱり雷門は凄いよ」
ヒロトにそう言って、私も走り出す。
円堂、鬼道、土門の三人がデスゾーン２を繰り出し、ネロのゴールを破った。
「……ッ！！
俺には父さんがいるッ！父さんさえいれば、仲間なんて必要ない！」
「ヒロト……ッ」
三人のスーパーノヴァが立向居の元へ炸裂した。立向居のゴール技は破られ、もはや決まってしまうか、と思われた時、円堂がギリギリ、メガトンヘッドって回避した。
だが、またもスーパーノヴァが発動する。
「立てッ立向居……！
雷門のキーパーはお前なんだ！お前が雷門のゴールを守るんだ！」
「いけ！立向居！」
「「立向居！」」
「立向居ッ！！」
立向居が立ち上がり、スーパーノヴァをガッチリと止めた。父さんが立ち上がって驚いた表情をしている。
ありえない、と言いたげに。
違う、ありえないことなんてない。勝てない相手なんてこの世界にはいない。
ヒロトが膝をつき、ウルビダがこのままでは……っと俯く。
「グラン、リミッターを解除しなさい」
「ッ！！リミッター解除！？
父さん！そんなことをしたらみんなが……！
っ！」
「怖気づいたのですか、グラン。あなたにはがっかりです。
ウルビダ、お前が指揮をとりなさい」
「はい、お父様」
「父さん！」
「……リミッター、解除？」
リミッター解除。
何度が耳にしたことはあった。けれど、ダイヤモンドダストも、プロミネンスもその行為をしたことはなく、私はそれがなんなのかを理解していなかった。
ただ、ガイアだけがその力を使えると。
ウルビダが腕を上げる。
「……リミッター解除」
その言葉と同時、ジェネシス全員が胸元に手を置いた。何かが動く音がして、ウルビダが凄まじい速さで円堂からボールを奪った。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涼野このみ(プロフ) - 凪沙さん» やーんすき!!ありがとう!!頑張るね!!頑張ってヒロトとイチャイチャさせる!! (2017年7月19日 20時) (
レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - このみんエイリア編完結おめでとー!!世界編期待してます（笑）頑張ってね！ (2017年7月19日 19時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
涼野このみ(プロフ) - 雨宮シロ@ブイブイさん» ありがとうww (2017年7月17日 20時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
雨宮シロ@ブイブイ(プロフ) - 更新お疲れさま( ´艸｀) (2017年7月17日 18時) (レス) id: 3fff5a4af9 (このIDを非表示/違反報告)
涼野このみ(プロフ) - 凪沙さん» コメントありがとう！いやいや、私なんてまだまだ未熟者だし、他の作者さんには到底及ばないよ〜……。私は凪沙ちゃんに尊敬してるかな。ありがとう！これからも頑張るねー！ (2017年6月5日 14時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涼野このみ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sugnk１/
作成日時：2017年6月4日 12時
