Episode 134 ページ21
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バスの修理が終わりもう一度キャラバンに乗り込む。窓の外を眺めながら、青く澄んだ空を見上げた。
――空の舞姫、か。
本当の私は空を舞うことなんて出来ないくらい弱い人間だ。けれどこの異名は、お日さま園の皆が、私が空の上で舞っているように見えて、綺麗だからといって付けてくれたものだった。
「……空の、舞姫」
「ん？Aさん何か言いましたか？」
「ううん、何でもない」
――少しだけ、空の舞姫になってもう一度………。
＊＊＊
雷門中に到着し、辺りを見回す。
霧がかかって、天気も怪しくなってきた。ここに研崎が居る事は間違いない。そして恐らく、離脱した雷門イレブンのメンバー達は……。
少しすると、研崎がやってきた。
「貴方達には、まだ最後の戦いが残っています」
「研崎……ッ。お前、エイリア学園からエイリア石を盗んできたな！？エネルギーが無くなると分かっていて、エイリア学園が負けるとわかっていたんだ！！」
「これはこれは……空の舞姫さん。
そんなにお怒りにならないで下さい。私にとって彼等は、元から『邪魔』な存在だったのですよ。
本当はこのエイリア石を独り占めし、世界征服をしようと思ったのに……吉良さんが遅すぎて結局は負けてしまったじゃないですか。
まぁ、私にとっては好都合なのですがね」
青白くて不気味なその顔で、研崎は笑った。その笑い顔が憎くて、今すぐに蹴散らしてやりたいような衝動に襲われる。しかし、ここで反応してしまうと奴の思うツボなのだろう。ぐっと拳を握って我慢する。
「元から負けることなんてわかっていましたよ」
「……ッ！」
「子供達も馬鹿ですねえ……吉良さんなんてさっさと捨てて私の方へ着けばよかったのに。
そうすれば自由も手に入り、世界も手に入る……、いや、でも」
「あんな弱小で価値のない彼らには、無理でしたかね」
「………ッッ！！！」
研崎の胸ぐらを掴んで睨みつける。歯を食いしばって、拳をギュッと握った。こんな奴、許せるもんか……！
みんながどれだけ頑張ったか、みんながどれだけ泣いたのか、みんながどれだけ強い精神と、強い心を持っていたのか。みんなが、どれだけ強かったのか。
こいつは分かっていない。こんな奴にわかるはずもない。
「お前だけは絶対許さない！！」
「A！！」
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涼野このみ(プロフ) - 凪沙さん» やーんすき!!ありがとう!!頑張るね!!頑張ってヒロトとイチャイチャさせる!! (2017年7月19日 20時) (
レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - このみんエイリア編完結おめでとー!!世界編期待してます（笑）頑張ってね！ (2017年7月19日 19時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
涼野このみ(プロフ) - 雨宮シロ@ブイブイさん» ありがとうww (2017年7月17日 20時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
雨宮シロ@ブイブイ(プロフ) - 更新お疲れさま( ´艸｀) (2017年7月17日 18時) (レス) id: 3fff5a4af9 (このIDを非表示/違反報告)
涼野このみ(プロフ) - 凪沙さん» コメントありがとう！いやいや、私なんてまだまだ未熟者だし、他の作者さんには到底及ばないよ〜……。私は凪沙ちゃんに尊敬してるかな。ありがとう！これからも頑張るねー！ (2017年6月5日 14時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼野このみ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sugnk１/
作成日時：2017年6月4日 12時
