Episode 129 ページ16
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間違いなかった。
お父さんに、お兄ちゃんに、お姉ちゃん。私が嫌いな、血が繋がってしまっている家族たち。怖くなって、後ずさるものの、三人はズカズカとこちらへ向かってきた。
「………っ」
「A、大きくなったじゃないか」
「おい」
私の頭に触れようとした父の手を、晴矢が振り払った。姉さんがやってきて、なんの騒ぎなの？と聞く。何も答えられずにいる私に何かを察したのか、姉さんは眉にしわを寄せた。
「……なんだお前たちは？」
「こいつの家族だよ、わかんねえのか」
「血も繋がっていないのに何を言うか」
まるで私の家族を馬鹿にするように笑う父に、やっぱりこの人は変わっていないと思った。また私の大好きなものを汚して、私のことを傷つけるんだ。
「なんの話か知らないが、Aは私達が引き取る」
「意味がわからないのはこっちだ、貴様らはAを一度捨てた。今更になって彼女を引き取るというのなら、全力で拒否する」
「部外者の意見は生憎聞いていないのでね。さあA、帰るぞ」
思い切り腕を引っ張られて、離して！と叫ぶ。暴れても、父の力には勝てない。離せよ！と晴矢が言うが、父はもう片方の手で晴矢を殴り飛ばした。
誰か助けて―――っと思ったとき。
「あの、すいません、彼女から手を離してください」
「またか、お前は何人家族がいれば気が済むんだ！帰るぞ！」
「やめて！」
父の力が緩んだ隙に、するりと手から抜ける。姉さんが歩み寄って、もう彼女へ近づくことを許しません、と言うと、父は怒りをあらわにした。
「私はAの保護者だぞ！」
「嘘つかないで！昔はそうだったのかもしれないけれど、今は私と他人同様なんだから！
『人殺し』が父親なんて誰が認めると思うの！？」
「なんだと……！！」
「それは聞き捨てなりませんな。
Aさんや、詳しく聞かせてもらえるかね」
鬼瓦刑事が父の肩に手を置いた。
私は知っている。父が母を殺めたことも、それを隠し通そうとしていることだって。
だって、そのせいで家庭は崩壊した。
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涼野このみ(プロフ) - 凪沙さん» やーんすき!!ありがとう!!頑張るね!!頑張ってヒロトとイチャイチャさせる!! (2017年7月19日 20時) (
レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - このみんエイリア編完結おめでとー!!世界編期待してます（笑）頑張ってね！ (2017年7月19日 19時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
涼野このみ(プロフ) - 雨宮シロ@ブイブイさん» ありがとうww (2017年7月17日 20時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
雨宮シロ@ブイブイ(プロフ) - 更新お疲れさま( ´艸｀) (2017年7月17日 18時) (レス) id: 3fff5a4af9 (このIDを非表示/違反報告)
涼野このみ(プロフ) - 凪沙さん» コメントありがとう！いやいや、私なんてまだまだ未熟者だし、他の作者さんには到底及ばないよ〜……。私は凪沙ちゃんに尊敬してるかな。ありがとう！これからも頑張るねー！ (2017年6月5日 14時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼野このみ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sugnk１/
作成日時：2017年6月4日 12時
