Episode 126 ページ13
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「ッ……？！グラン、お前……っ」
シュルルル、と音をたて、ボールは威力を失い、地面に落ちた。それと同時にヒロトも地面に伏した。ヒロト！と叫んで、ヒロトの元へ駆けつける。ヒロトの頭を抑えて起き上がらせると、玲名が言った。
「なぜだグラン……っ？
なぜ止めたんだ、グラン！そいつは私達の存在を否定したんだぞ！
そいつを信じて、戦ってきた私達の存在を！
私達は全てを賭けて戦ってきた！
ただ、強くなるために……っ」
「それを今更間違っていた！？
そんなことが許されるのか、グラン！！」
――玲名は、特に父さんを信じていた。
父さんを特に愛していた。本当にこの五年間で愛されていなかったとしても、途中から愛がなくなっていたとしても、そんなことはないと心の底で信じ、エイリア石のエナジーを体に取り込んだ。
父さんのためだけに、父さんの望むがままにするためだけに。自分に利益はないのが事実だとしても、心から父さんに褒めてもらうために、と思って戦ってきた。
父さんは限界を超える力を望むばかりだったけれど。
「……確かに、たしかに、ウルビダの言うとおりかもしれない」
ヒロトはゆっくりと立ち上がった。
「お前の気持ちもわかる……。
でも、それでもこの人は――俺の大事な父さんなんだ！」
父さんがハッとする。
こんなにも愛されているなんて、思っていなかったのかもしれない。こんなにも大切なされているなんて、感じていなかったのかもしれない。
「……私も、そうだよ。
私だって……私にとっても、父さんは父さんなの。愛されていなかったとしても、それでも私はこの人を愛してる！」
「っ！A……っ」
「もちろん、本当の父さんじゃないことはわかってるよ……。血が繋がっていないんだって、思い知ってる」
「ヒロトって名前が、ずっと前に死んだ父さんの本当の息子だってこと、俺は知ってる」
父さんの瞳を二人で見つめる。
私も知っていた。ヒロトの名前の秘密を。ヒロトの本当の名前が、ヒロトでない事を。
「それでも構わなかった。
父さんが、俺に本当のヒロトを重ね合わせるだけでも！」
「―――っ」
一番泣きたいのはヒロトのはずなのに、私までもが泣きたくなってくる。ヒロトの気持ちがわかるから。ヒロトの痛みが、わかるから。
だから、私さえも辛かった、
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涼野このみ(プロフ) - 凪沙さん» やーんすき!!ありがとう!!頑張るね!!頑張ってヒロトとイチャイチャさせる!! (2017年7月19日 20時) (
レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
凪沙(プロフ) - このみんエイリア編完結おめでとー!!世界編期待してます（笑）頑張ってね！ (2017年7月19日 19時) (レス) id: 38003636ff (このIDを非表示/違反報告)
涼野このみ(プロフ) - 雨宮シロ@ブイブイさん» ありがとうww (2017年7月17日 20時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
雨宮シロ@ブイブイ(プロフ) - 更新お疲れさま( ´艸｀) (2017年7月17日 18時) (レス) id: 3fff5a4af9 (このIDを非表示/違反報告)
涼野このみ(プロフ) - 凪沙さん» コメントありがとう！いやいや、私なんてまだまだ未熟者だし、他の作者さんには到底及ばないよ〜……。私は凪沙ちゃんに尊敬してるかな。ありがとう！これからも頑張るねー！ (2017年6月5日 14時) (レス) id: 5d92b5beac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涼野このみ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sugnk１/
作成日時：2017年6月4日 12時
