EP.80 ページ33
食べ終わって食器を洗っていると降谷さんと諸伏さんがそわそわしながらやってきた。デジャヴ。
2人曰く「手伝わせて(直訳)」とのこと。デジャヴ。
だがやらせんぞ。作って貰った身なので片付けくらいは自分でしたい。そんなベビーフェイス向けても無駄だからな…!
静かな攻防戦を繰り広げながら、ちらりと彼岸達の方を伺う。…あれ?いない。どこ行った?
「他の皆は帰ったよ」
にこにこと告げる諸伏さん。奥さんと上司が待ってるもんね。松田さんは萩原さんを連行する係らしい。
「降谷さんは行かなくていいんすか?」
「僕はここを片付けてから行くよ」
「それは俺がするんで大丈夫です」
やだもうこの子頑固すぎ。いいんです安心してお仕事行きやがれください。
…でも、この人たちしかいないということは結構好都合だな。
「…降谷さん、諸伏さん。うちの両親はどうして死んだんですか?」
問答無用で話を帰る。気分は電車の路線を変える人。プラ〇ールで路線変えて事故らせてたなあ。
降谷さんはなんてことないように言った。
「交通事故だよ。この前言っただろ?それに何でヒロにも聞いて…」
「あれは事故じゃないすよ」
全部の食器を拭き終わり、ちゃんと目を合わせる。
「降谷さん…いや、バーボン。同じ組織の人間だったなら本当の死因くらい知ってるんじゃないすか?」
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作者名:杉元 | 作成日時:2020年5月26日 14時