EP.69 ページ22
「彼岸、俺のこと忘れるなよ…」
「骨は拾ってあげます多分」
多分って何だよ。そこは「たとえ世界に忘れられてもアタシだけは覚えてますよ」って言うところだろ!?
…やっぱいいや。想像したら鳥肌たってきた。
意を決してブラックホールもどきに入る。おえぇ何ここ埃っぽい…数年掃除してない車の後ろに荷物乗せるとこみたいな臭いする…入ったことないけど…。
あ、もしかして呼吸したら駄目なやつですかね?橋渡る時の千みたいな。ハ〇様たしゅけて…。
そっと息を止めて進むと、突然光に包まれた。知ってる?人間はそういうのに弱いんだよ。
「目がァ!!」
「む、来たか。案外早かったの」
ほらー勢い余ってム〇カ出ちゃったじゃん。…ん?今誰か喋った?
訳分からんほど良い声が聞こえたんだが?バリトン?なに、目の前に安〇洋貴さんでもいるの?
ようやく光に慣れてきた目をゆっくり開けると、眼前には逆光を浴びた世界史の教科書に載ってそうなおっさん。
「お主がAじゃな。我は名はないが、中村からは神と呼ばれておる」
好きに呼ぶがいい。と〇元さんのようなバリトンボイスを出しながら言うおっさん。
身長は彼岸とそんなに変わらないが、あの、そのですね…。
裸なんですわ。このおっさん。
いや世界史で習ったけどさ。アダムとイブの話で神たちは恥じらいを知らずすっとすっぽんぽんやでって聞いたけどさ。それ考えたら納得はいくよ?でもほら、
逆光で光るち〇こはあかんて。
新手のインスタ映えかな?思うくらい神々しく光っているちん〇。本当に神なんだけれども。神様も〇んこ生えてるんだ。
面倒になってきた私は思考放棄した。
「はい。俺がAです。神ともあろうお方がなんの御用でしょうか」
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作者名:杉元 | 作成日時:2020年5月26日 14時