EP.60 ページ13
「久しぶり、でいいのかな？俺は萩原研二。覚えてる？」
「あ、はい覚えてます…」
萩原さんからすれば7年前だけど私からしたら数時間前だからね。あー顔がいい。
「Aちゃん、中村さんから話は聞いたよ。…俺を、俺たちを助けてくれてありがとう」
「頼まれましたし、俺も助けたかったっすから。…どういたしまして」
真正面からお礼を言われると歯痒いものがある。そして中村先生、また私のこと言いやがったな？どれだけ説明の手間を省いたら気が済むんだ。ありがとう。
「他の人達も俺の事知ってるんすか？」
「うん。さっき皆で聞いたよ」
「そうですか」
「Aちゃん歩ける？降谷がご飯作ってくれるから食べに行こう！」
「えっまじすか」
やったー降谷さんの手料理(2回目)！料亭レベルが家で食べられるのはありがたい。
いそいそとベッドから降りようとしたが、左足に激痛が走り倒れかける。萩原さんが咄嗟に支えてくれました紳士か！
「…すみません、リビングまで支えてもらってもいいですか」
「いーよー」
そう言いながら嬉しそうに私を横抱きにする。それはお姫様抱っこというやつですよ支えるの幅超えてる。
ジト目で見たら「かつてのお返し〜」と言われた。そういえばこの人をお姫様抱っこしてたな私。しかも見た目年齢約10歳で。
案の定リビングにいた皆は驚いたし「男同士で！」とか言われた。こら彼岸写真を撮るのはやめなさい。
「え、Aちゃんって男だったの！？」
「萩原お前そこからかよ！」
「いやだって顔ドストライクだし…」
「奇遇ですね、俺も萩原さんの顔ドストライクですよ」
「俺たち付き合う？」
「お巡りさん！！俺だよ！！」
凄いキャラ崩壊が凄い。そして腐の友人よ喜べBL展開が起きそうです。
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作者名：杉元 | 作成日時：2020年5月26日 14時
