シュガー＊ステップ（Kazuya.O） (ページ13)

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和也「何に怒ってるか分からんけどさ、これで機嫌直してくれへん？」

ん、と渡されたのは私の大好きなミルクティー

和也「これ好きやろ？」

「…好きだけど」

かずくんの、こういうところずるい。

…好きなもので釣れば機嫌良くなると思ってるんだから。

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和也「差し入れでもらったねんけど、Aにあげる」

「差し入れ？」

和也「おー、バスケ部ってなんか色々もらうねんなあ」

「…へー、モテモテだね」

和也「いや、丈くんの人気やで(笑)」

そう言って、首を横に振るかずくん。

…本当に気付いてないの？

もちろん藤原先輩も人気だけど______
かずくん目当ての女の子だって、いっぱいいるのに。

っていうか、私もその1人なのに。鈍感すぎる。

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「…うそつき、」

和也「え？」

「かずくんもモテてるくせに」

…あ、ダメだ。
自分の中の色んな感情がぐるぐるして、止められない。

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和也「…いや、別にモテてへんよ」

困ったように笑うかずくん。

そんな顔をさせたいわけじゃないのに、

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「…ラブレター貰ってたくせに」

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つい、口が滑ってしまった。

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