シュガー＊ステップ（Kazuya.O） (ページ11)

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なんだかモヤモヤした気持ちのまま部活の時間になった。

かずくんを追いかけてバスケ部のマネージャーになったは良いものの…こういう時はちょっと気まずいなあ。

ドリンクを作りながら、横目でチラッと練習してるかずくんを見る。

こっちに気付いて目が合うことは無いけど___

一生懸命相手からボールを奪ってシュートを入れるところ、服で汗を拭うところ、

全部みんなかっこよすぎて目が離せない。

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なんて、改めてかずくんに見惚れてると

タンッタンッというドリブルの音と、バッシュがキュッ…となる音に混じって、

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＊「大橋先輩かっこいい〜…！今シュート入れたよっ！」

＊「え、私は丈先輩派！」

こそこそと黄色い歓声が聞こえてきた。

…違うクラスの子かな？
くるん、と綺麗に巻かれた髪が可愛くて目に止まる。

かずくん、ああいう子が好きそう。…わかんないけど。

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＊「大橋先輩！あのっ、タオル使ってください！」

ピーッと練習終了の合図が鳴った瞬間、その子がかずくんに駆け寄る。

和也「えっ、いいんー？ありがとう！」

ニコニコの笑顔でそれを受け取るかずくん。

…そんな爽やか笑顔で見られたら、誰だって好きになるに決まってるでしょ。ばか。

なんて、小さな嫉妬心が生まれて、またモヤモヤが大きくなった。性格悪いなあ、私…。

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＊「あっ…はい、！あとこれも…っ！」

和也「ん？」

＊「あのっ…お家に帰ってから読んでください！」

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かずくんの手元から淡いピンクの小さな封筒が、チラッと見えた。

…それ、ラブレターってやつだよね？

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