佐野妹は白濱彼女。 Part4

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食器洗いだけじゃなく、





気づけば洗濯も掃除もして、すっかり綺麗になった部屋





ソファに座って、携帯をいじっていた




しばらくして、鍵穴に鍵を差し込む音がした





確か、私は鍵を閉めてないはずだ





鍵が開いてることに気づいて今頃外で戸惑ってるはじだ





そのあとほんの少しの間のあとガチャってドアを開ける音





多分、玄関にある私の靴にも気づいたはず





その後、ドタドタと走る音が聞こえた





「Aっ、」





後ろから声が聞こえて、振り向くとなにやら焦った様子の玲於





『玲於……』





なに、どうしたそんな急いで





「はぁ……」





へなへなと座り込んで、 もう仲直りできないと思った ってポツリと言った





『仲直りできないって……、喧嘩なんていつものことじゃん』





「や……うん、よかった」





『……玲於、ごめんね』





「いや、いいよ

ってか俺もごめんな」





『ううん、大丈夫』





って、久しぶりすぎたのかなんだか気まずい空気





『……オムライス作ってあげる』





「は、オムライス？吐くよ俺」





『やめて、上達したから』





私、佐野Aウソはつきません





完成したオムライスを頬張る玲於は無言で最後までゆっくり食べきった





「うまい」





とか言ってポロポロ泣きだした玲於





『ちょ、なんで泣くの』





「Aと話したの久しぶりだなって……

ほんと、ごめんっ」





『……、』





こんな風に悪く思ってたのに、私がした指摘を直してくれたのに、今まで意地を張ってなにしてたんだろ





って今更すごく悪くなって来て、私も思わず泣いてしまった





『私こそ、変な意地張ってごめんっ……』





「A、オムライスうまい」





『ありがと』





やっぱり私は、玲於という兄がいないとダメみたいです

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