佐野妹は白濱彼女。 Part4

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「最初はまず軽めのから行こうよ」





「いやいや絶叫系」





そんな言い合いが早くも始まってしまうGENE





『うしっ、じゃあしょうがないから私があみだくじで決めてあげる』





「いらねえよ」





結局、話し合いでまずは軽めのアトラクションに乗ることに





「うわ、2時間待ちとか……」





夢の国だというのになんだか夢のないことを言う玲於





「それもここのええところやろ」





イケメン涼太くんがそれをサポート





並んでいる途中、後ろから声が聞こえた





「え、GENEじゃないっ？」





「あ、まじだ」





きゃーって、黄色い歓声が聞こえる





どうしよどうしよとか、どうするどうするとか完全テンパってるな





だいたいメンさんまじで目立ちすぎなんですけど！





グー◯ィーの被り物でごまかしてるのかわかんないけど、余計目立ってるから





その後ろで涼太くんと龍友くん、玲於はキャラクターのサングラスをかけている





「佐野濱カップルやばぁあい」





「Aちゃんくっそ可愛い」





うんうん、ありがとうもっと言って！←





亜嵐と隼と裕太くん、私もメンさんと同様キャラクターの被り物をしている





「話しかける？」





「でもプライベートっぽくない？」





そうそう、プライベートだから





とは思ったけど、気付いてて無視するってのもどうかと思って私はスマホを取り出した





『亜嵐、写真撮ろ』





適当に前にいた亜嵐を叩いてそう誘う





『2人も一緒に入って』





「は？」





後ろを振り向いて、女の子2人に声をかけると叫び出しそうだったからしーってやると静かにしてくれた





『撮りまーす、ハイチーズ』





「ありがとうございます」





まだ声を潜めたまま、女の子の片方が言った





私と亜嵐が前を向くとすぐ亜嵐が小声で言った





「ばか、なにしてんだよ」





『や、だって後ろで色々言ってて気付いてるのに無視するってひどくない？』





「まあ、うん」





『そういうとこ、私の良さだから』





「……は？」





『いや、うん……すまぬ』

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