佐野妹は白濱彼女。 Part5

手紙 ページ9

「調子乗ってんな」





そんな手紙が家に届いたのは、3月のある日だった





郵便受けを見ると入っていた茶封筒





中には犯罪予告みたいに、新聞の字を切り取って貼り付けられ、そう書かれていた





『なにこれ』





ウケる、思わず笑った私は、誰が入れたんだろうって思いながらゴミ箱に捨てた





またある日、郵便受けには同じような茶封筒が入っていたのを亜嵐が発見した






「A〜、なんか入ってた」





まさか……、





あの中身を亜嵐が見たらどんな想いをするのだろう





『私のかも、友達が手紙くれるって言ってたから』





「おう」





って、渡してくれた亜嵐はそのまま自分の部屋に戻っていった





多分また曲でも作るんだろう






「俺の大好きな子を奪いやがって。調子乗るな。」





大好きな子って、まさか亜嵐が映画で共演した永野芽郁ちゃん……？





別に奪ったわけじゃないのに……





私は、絶対に亜嵐を守る





亜嵐は辛くても、顔に出さないから私が気づいてあげなきゃ





私が……、絶対に守る

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す