佐野妹は白濱彼女。 Part5

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『うわぁ』




「ほい、これ」





モノレールからなんとなくわかってたけど、っていうか制服の時点でなんとなくわかってたけど、亜嵐に連れて来られたのは





こないだメンバーといったのとは違う、落ちるエレベーターがある方の夢の国





亜嵐から渡された黒いネズミちゃんの入場券





『亜嵐、大好き』





「俺も」





今日は珍しく素直な亜嵐に、なぜか私も素直だから付き合いたてのカップルみたい





「今日あんま邪魔されたくないから、ちょっと変装しよう」





『うん』





お揃いのサングラスと、帽子をかぶるけど、亜嵐のイケメンオーラはやっぱ隠せてない





『亜嵐、絶対バレるって』





「大丈夫、案外バレないって

ってかAこそ隠せてないし」





『大丈夫、案外バレないって』





真似すると笑ってくれた亜嵐





「制服だしな」





『てかなんで制服？』





「制服デート、したことないから

俺も制服着れるのはガチでこれが最後だと思うし」





『そっか』





確かに、付き合ったのは2014年の4月でそのとき私はちょうど卒業したばかりだった





制服デートは今日が最初で最後になるだろう





『楽しも』





「おう」

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