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ユンギside
JIN「…は、反応は…?(小声)」
YG「ない」
マリアからの反応はない
いつもなら俺が編集した動画あがったら
何となくカトクで感想を送ってきてるのに、今回の動画に限って反応がない
住人たちが落ち着かないのか、さっきの動画を見返して
コメントや再生回数を確認してる
JM「急上昇、ぶっちぎりで1位です…(小声)」
YG「………」
マリアがこの動画を見ていないはずがない
絶対に
動画の終盤の『雑多バレンタイン』の写真がパソコンの画面に出てきた
今よりも幼いマリアのにやにやした顔
今と変わらず不貞腐れた顔でマシュマロ頬張りまくる今よりも幼い俺
懐かしい教室の窓に、机の横にかけられたマリアのスクールバッグ…
YG「変わんないなぁ…」
JK「マリア様が…?(小声)」
YG「…違う」
ホントに変わらない、というか
進歩がない俺
一回だけ高校の時にマリアに告白しかけたことがある
でもそれも結局言えなかった
どれもこれも『恥ずかしい』『嫌われるんじゃないか』
『この関係が気まずくなるならこのままでいた方がいい』
なんて…
高校の時から俺が思ってることは何一つ変わってない…
また、このまま二度目の『さよなら』が来るのか……?
卒業式と同じように…
TH「ユンギ殿」
YG「…ん、あ?」
いつの間にか頭を抱えてた俺は呼ばれて顔を上げた
TH「…用事、できたよね(小声)」
YG「用事…?」
JM「『なんか手伝ってほしかったら連絡してください。それ以外別に用がなければ連絡してこなくていいから。』って(小声)」
NJ「マリア様、開店準備してるみたいですし…今なら(小声)」
YG「…用事、ね」
まずは『ごめん』で、いいかな
言いたい事は山ほどある
謝りたいし素直に手伝ってって今なら言えそう
きっと、たぶん
アイツはそれぐらいじゃ離れていかないでいてくれる、と…
…おもう…かも……
JK「……あ、雨降って来ちゃった(小声)」
NJ「洗濯ものが…(小声)」
住人たちが散り散りになっていく
取り残された俺はマリアへの通話ボタンを押した
Prrrrr…
YG「…………早く」
Prrrrrr…
YG「…………用があるんだよ」
Prrrrrr…
YG「…………なんでだよ」
Prrrrrrr…
YG「…………頼むから…」
Prrrrrrr…
YG「…………早く出ろって…」
Prrrrrrr…
YG「……………」
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唐辛子マン(プロフ) - なーなーRMさん» ありがとうございます!!ジョングクくんはなんでしょう…たまにしか視点がないけどインパクトが凄くてかわいいですね…!笑 (2020年3月11日 4時) (レス) id: 019b9e0041 (このIDを非表示/違反報告)
なーなーRM(プロフ) - やばい、これまでに数多くのBTS占ツク作品を読んできたが断トツでこの作品のジョングクが可愛い。 (2020年3月10日 1時) (レス) id: 18f355ce64 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - 第92話 尾崎 I love you で、検索 (2020年3月3日 20時) (レス) id: 76c03fcfc4 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - この支配からの…卒業… (2020年3月3日 20時) (レス) id: 76c03fcfc4 (このIDを非表示/違反報告)
唐辛子マン(プロフ) - シーズン5、頑張って今日中にあげます!!!!待ってて!!!!待ってて!!!!!!!!!!!! (2020年3月3日 18時) (レス) id: 019b9e0041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唐辛子マン | 作成日時:2020年2月11日 3時