今彼ユンギ先生

# 28 ページ28

.







あの後 、お昼休憩になった途端

同じ学年の生徒 、更には女の先輩から




質問攻めをされたのは言うまでもない ..











「 ねぇ 、Aちゃんと

ユンギ先生は仲良いの ！？！？ 」







「 まさか 、ユンギ先生のこと好きとか ！？！？ 」










.








揚げ足を取られないように発言するだけで

こんなにも神経すり減らして疲れるものなの 、












「 ... ん 、 」ﾋﾟﾄｯ










「 ... 冷たっ !! 」









「 顔 、怖ぇぞ 」











グラウンドで午後の部が始まってる中

私たちは誰もいない中庭のベンチに座った








頬に当てられた炭酸水を受け取り

ゴクッと乾いた喉に刺激が走る








.









「 何か迷惑かけたな 、」









「 ううん !! そんなことないよ 。

嬉しかったもん !! 」









「 そうか 、 ならいいけど 。

あんま無理すんなよ 」









「 ユンギくんもね 、 」









.







色んな生徒から質問攻めされてたのを

知っていたかのように眉を八の字にして


私を見つめてくる 、ユンギくん












「 .. お前のためなら無理くらいするわ 」









「 え ?? 」








「 それが 、俺の役目ってもんだろ 。 」









.








遠くで体育祭の盛り上がりが聞こえる中

私の頬はほんのりと冷たかったはずなのに


どんどん暑くなるのが触らなくてもわかった







.

# 29→←# 27

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す