【HQ】菅原君、止めて下さい。

菅原君、5 ページ6

.





それはよく晴れた日の午後。

昼ご飯を食べた後というのはどうしても眠たくなってしまうと思う。


その日の5時間目、私は少なくとも授業内容が記憶が無い程度には寝ぼけていた。



そして5、6時間目の合間にある休み時間。私は机に伏せてウトウトする。

少しずつ意識が遠のいていくのを自分でも感じながら意識を手放そうとしたその時。




「わっ！！」

「ひゃああぁぁぁぁっ！！！」




多分これが、私の人生で酷い目覚め方No1にになると思う。





【突然驚かすの、止めて下さい。】





「おはよう七瀬さん！気分はどう？」

「よくそれ聞けたね。もちろん最悪だよ！！他にも起こし方があるでしょうよ……」

「はは、ごめんごめん」



絶対悪いと思ってないよね。



「……だって、七瀬さんが寝ちゃうとつまんないからさ」

「……6時間目は頑張るよ」


私がぶっきらぼうに放ったその言葉に、菅原君はさぞ嬉しそうにはにかんだ。





.

菅原君、6→←菅原君、4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す