【HQ】菅原君、止めて下さい。

菅原君、15 ページ16

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「もう落ち着いた？」

「うん。ごめんね、何か申し訳ない……」

「いやいや！泣かせちゃったのは俺みたいなモンだし……！」

「まぁ確かにそうだね、菅原君に泣かされた」

「ウッ」

しゅん、とする彼が飼い主に怒られた犬のように見えて思わず小さく笑ってしまう。



「……なーんてね。あの時は私も感極まってたから、本当に気にしないでね」

「うん。……じゃあ仲直りだな」

「ふふふっ！小学生みたい」

「なっ！だ、大事だろ！」


その後、私達は仲直りの意味を込めてハイタッチを交わしたのだけれど……

さすがに小学生でもハイタッチはしないだろうな、なんて考えたら本当に笑いが止まらなくなってしまった。


菅原君はそんな私を見てつられたように次第に笑い始め、教室には2人の笑い声が響いていた。



何分か経った頃、やっと私達の笑いは収まる。
彼をチラリと見ると、笑い疲れのせいか少しボーッとしているようで。

……ボーッとしてて聞き逃しても、2回目は言ってあげないからね。




「ねえ菅原君」

「んー……？」

「……私も、好きだよ」

「…………へっ？」


色々あって遅くなったけど。



「告白のお返事、してなかったなーって思って」



今まで振り回された分、仕返し。





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