菅原君、11 ページ12
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そう意気込んではいたものの、なかなかタイミングが掴めずに、とうとう放課後になってしまった。
だって菅原君休み時間のたびにどこか行くんだもん!!
隣を見ると、菅原君はカバンを背負って、今にも体育館へ向かいそうな雰囲気だ。
諦めるか。いやいや、昼休みが終わってからも一言も会話をしてないんだよ?元気無いんだよ?……絶対私のせいだよね。原因わかんないけど。
ここで聞かないとあとで絶対後悔する。
「菅原君!」
気づいたら私は彼を呼び止めてしまっていた。
うわ、凄い不審がられてる。
「えっとさ、何か今日いつもと違うから、どうしたのかなと思って」
「……別にそんな事ないよ」
「そんな事あるんだって!
……ねぇ、私何かした?」
どうやら図星だったらしく、一瞬目を見開かせて困惑した表情を浮かべる菅原君。
「してないから。もう部活行ってもいい?」
でも、しばらく間が空いた後の彼の第一声はこれだった。
その返しに私は苛立ちが込み上げてくる。
でも、それを何とか抑えた。
「じゃあ、何で避けようとするの?今日ずっとそうじゃん」
「そんな事無いって」
「……私、今日気づいたんだけどさ」
「菅原君と喋れないの、すっごい嫌だ」
【避けるの、止めて下さい。】
「……今日部活終わった後でいいからさ、
話そ、ちゃんと」
「……わかった」
それだけ言うと、菅原君は教室を出て行った。
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マカロン(プロフ) - 千尋さん» ありがとうございます!この小説もいよいよ終盤に差し掛かっていますが、可愛いスガさんは安定の予定です。 (2018年3月25日 21時) (レス) id: cde88332f9 (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - スガさんかわゆい(*´ч`*)これからもかわいいスガさんを楽しみにしてます!これからも頑張ってくださいヾ(゚▽゚*)>フレー!!フレー!!<(*゚▽゚)ツ (2018年3月25日 21時) (レス) id: 0733cf80bf (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - チアニートさん» 楽しんでもらえているのなら良かったです(o^^o)更新頑張りますね!コメントありがとうございます。 (2018年3月16日 23時) (レス) id: cde88332f9 (このIDを非表示/違反報告)
チアニート - 凄く楽しく読ませていただいてきます!!スガさん好きなので嬉しいです!!これからも更新頑張って下さい!! (2018年3月16日 21時) (レス) id: c16991c6b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マカロン | 作成日時:2018年3月14日 20時