菅原君、10 ページ11
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その日の翌日、朝練から戻ってきた菅原君に声をかけた。
「菅原君おはよ！昨日は誘ってくれてありがとね、山口と月島とも会えたし……菅原君のおかげ！！」
割とテンションが高めであっただろう私。
そんな私をチラッと見てから彼は真顔のまま口を開いた。
「そう、なら良かった」
発せられたのは、淡々と吐き出されたような言葉。
そのまま菅原君は席について荷物をおろすと廊下に出て行った。
……疲れてるのかな。元気なさげだし。
あとで話しかけてどうしたのか聞けばいいか。
なんて、その時はそうしか思わなかった。
予定が鳴るギリギリ1分前ぐらいに、菅原君は教室に帰ってきた。
席につくと彼は前の席の子とHRまでずっと話し続けていたので、話しかけるタイミングを失ってしまう。
まあ隣の席だし、いつもみたいに菅原君は私に何か仕掛けてくるに違いないと思いながら、私はぼんやりと窓の外を眺めていた。
そうしてHRが終わり、1時間目の授業が始まる。
2時間目、3時間目、4時間目……
時間というものは過ぎるのが早いらしく、遂には昼休みになってしまった。
「ねえ、菅原と何かあったの？」
友達がサラッと尋ねてくる。
「いや……何も無かった、と思う」
「ふーん。なんか、菅原が随分あんたの事避けてるなって感じだったから」
「……やっぱり避けられてる？」
「恐らく」
彼女の言う通りだった。菅原君と話したのは、朝のあれ1回だけ。
極めつけは目があった時に思い切り避けられた事かな。
授業中にも何かされる事も無く、私も彼も毎時間終始ずっと黒板の方を向いていた。
それは至って普通の事。
普通のはずなのに……なぜか調子が狂う。
「まあ、あと2時間分授業残ってるしさ」
「それもそうか。てか、Aも何だかんだで菅原に構ってほしいんじゃん！今日、寂しそうな顔してるしさ」
「そんな事ないから！！」
……寂しそう、か。思ったりもしたけど顔にはさすがに出てないはず。
そういや今日どうしたの、って聞こうと思ってたんだ。あとで聞こっと。
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マカロン(プロフ) - 千尋さん» ありがとうございます！この小説もいよいよ終盤に差し掛かっていますが、可愛いスガさんは安定の予定です。 (2018年3月25日 21時) (
レス) id: cde88332f9 (このIDを非表示/違反報告)
千尋(プロフ) - スガさんかわゆい(*´ч`*)これからもかわいいスガさんを楽しみにしてます！これからも頑張ってくださいヾ(ﾟ▽ﾟ*)>ﾌﾚｰ!!ﾌﾚｰ!!<(*ﾟ▽ﾟ)ﾂ (2018年3月25日 21時) (レス) id: 0733cf80bf (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - チアニートさん» 楽しんでもらえているのなら良かったです(o^^o)更新頑張りますね！コメントありがとうございます。 (2018年3月16日 23時) (レス) id: cde88332f9 (このIDを非表示/違反報告)
チアニート - 凄く楽しく読ませていただいてきます！！スガさん好きなので嬉しいです！！これからも更新頑張って下さい！！ (2018年3月16日 21時) (レス) id: c16991c6b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マカロン
| 作成日時：2018年3月14日 20時
