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「あべちゃ……おわっ」




こちらを振り向いた佐久間の肩に顔を埋める



最初こそ驚いていたものの、すぐに俺の背中に腕を回してくれる



俺より小柄な佐久間だけど、ダンスで鍛えられてがっしりしている腕の中は心地良い




「帰り、たくない」




うざがられるかな



めんどくさがられるかな



それでもまだ、佐久間とこうして一緒にいたい



そばにいて、もっともっと佐久間の熱を感じていたい



佐久間は、不安で震える俺の体をさらに強く抱きしめ、顔を耳元に寄せてきた




「…あべちゃん、家、来る？」

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作者名：しあ | 作成日時：2023年11月18日 8時

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