桜の境界 2 (ページ18)

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満開に咲き誇る

一本の大きな桜の木の下

誰も近寄らないこの場所で、ゆっくりと本を読む時間が好きだ

何も考えずに、本の世界に没頭できるから

今日は春の暖かな日差しが俺を照らしていて

穏やかな雰囲気が眠気を誘ってくる

俺の重い瞼は睡魔に負けて、完全に閉じてしまった

✿

『……い。ぉーーい』

何か、聞こえる

『ねーーえーー！起きてってばーー』

『うわぁっ！！！』

目を開けると、近くに桜のような髪の毛の人がいた

しかし、彼は"向こう側"に立っている

『こんな所で寝てたら風邪ひいちゃうよー？』

『………』

まさかここに人が来るなんて思ってもいなかったから油断していた

こんな所、本当に誰も近寄らないのに

『おーおー、そんなに警戒心剥き出さないでよ。どうせ俺はそっちにいけないんだしさ』

『それは、わからないでしょ。この境界は、あんたらが作ったんだから』

『にゃはは、そうだったねぇ』

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この話から過去編始まります。長いです！わら

あ、阿部ちゃん誕生日おめでとうございます！！！！🎉