桜の境界 2 (ページ14)

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あれから年も越して、もう季節は春

佐久間との関係も順調に続けている

俺たちの関係は、舘さんはもちろんのこと、しょうたやふっか、照にもしっかりとバレた

なんとも言えない恥ずかしさがあるが、そんな俺とは真逆に佐久間はいつも真っ直ぐ気持ちを伝えてくれる

(そう言えば最近、あの夢見てないなぁ…)

佐久間と付き合い始めてからほとんど見ることがなくなっていた

別に思い入れがあったとかそういうのではない

でも、どこかあの夢を他人事とは思えない自分がいて

少し気になってしまう

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

突然鳴り響くスマホに驚き、危うく落としてしまうところだった

「もしもし」

「あっ、もしもしあべちゃん？今さ、舘様のカフェの近くの公園にいるんだけど、桜満開ですっごい綺麗だよー！時間あればおいでよ」

「わかった。すぐ行くね」