桜の境界 2 (ページ2)

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子供じゃあるまいし、とは思ったけど

自分が思っている以上に興奮してしまっているみたい

「ねぇ、今日楽しみにしてた？」

「…まぁ、それなりに」

「にゃは、俺もすっごい楽しみだった！」

完全に図星を突かれてしまい、少し恥ずかしい

佐久間の言葉にに可愛くない返事しかできないのに、佐久間はにっこりと笑って上機嫌になっている

こんな素直じゃない俺の心を、すべて佐久間に見透かされている感じがする

「早く行こ」

さも当たり前かのように手を繋がれ、さらに指を絡めとられる

佐久間の手は暖かくて、俺の冷えきっている手をどんどん熱くする

恥ずかしさと、嬉しさでパンクしそう

「さ、くま…」

「言ったでしょ？俺があっためてあげるって」

「…………うん」

俺はマフラーに顔を埋めて、小さく反応するしかできなかった