桜の境界 (ページ34)

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パソコンと再び向き合い始めて何時間経ったのだろうか

もう周りに人はいないし外も暗くなっている

体を大きく伸ばして軽くストレッチするも、どこか倦怠感が残っていて少ししんどいかも

「はぁ…」

最近はため息をついてばかりだ

俺の幸せは逃げてなくなってしまうんじゃ無いかって思ってしまう

「おーい、まぁだ残ってたの？」

こんな時間に人がいるなんて思っていなくて、思わず肩が大きく跳ねる

声が聞こえた方へ振り返ると、そこにはふっかが立っていた

「後仕事どんだけ？」

「もう、終わる…かな」

「はい、じゃあ帰ろ」

俺の机の上を片付け始めて強引に俺を連れて帰ろうとする

「ちょ、ちょっとふっか！俺まだやりたいのが残ってて」

「ダメに決まってんでしょ。ほら、早く帰る」

腕をぐいぐいと引っ張られて仕方なく会社を出た