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『ねぇねぇ、____の平熱は?』


『なんでそんなこと聞くの、笑』


『だって、どんな暖かさなんだろうって気になるじゃん?』







いつものように、桜の木下で話し合う2人



絶対に、2人が近づくことはなくて



お互いの体温さえ確かめることができなくて






『みんなと変わらないよ。あ、でも俺は冷え性だからそんなに暖かくない』


『えー、そうなの?じゃあ、俺が温めてあげる!俺子供体温だし、よく動くし、めっちゃあったかいから!』







無邪気に笑う笑顔と、桜色の髪の毛が大好きで



でも、伸ばす手は彼に触れる前に弾き飛ばされてしまう













『どうして俺たちには、壁があるんだろうね』














ポツリと呟くと、彼は寂しそうな顔をする



そよそよと髪が揺れて、彼の顔を隠してしまう











『なくなるよ、こんな壁』







































『なくさなきゃ、いけないんだ』

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作者名:しあ | 作成日時:2023年10月18日 7時

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