桜の境界 (ページ26)

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ここまで弱ってるふっかは初めてだから、なんか調子狂う

「何？別に引かないよ」

「……実は、照と付き合ってます…。だから、阿部ちゃんからアドバイスが貰いたかったってわけ…」

「えっ？？？！！！」

思いもよらないカミングアウトで、お店の中にも関わらず大きな声を出してしまった

だって、あの女好きのふっかだよ？？？

しかもあの筋肉ムキムキの照と付き合ってるなんて、びっくりするに決まってるじゃんか

「ちょ、しーー！！声でかいっての！！」

「ご、ごめん。でも俺、高校は一緒だったけど、最近久しぶりに再会したんだよ？」

「あ、そっか、記憶がまだ……」

「え、なんて？？」

ふっかは何かボソボソと言って顎に手を当てて急に考え込み始めた

周りの音に掻き消されてなんて言ってるか聞き取れなかった

「いや、なんも。高校の時のでもいいからさぁ、阿部ちゃんの意見聞かしてよ」

ちょっと違和感を感じたものの、普通に話し始めた