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彼も、桜のように散ってしまうのだろうか
「佐久間…？消えないで」
いかないで
そばにいたい
何でこんなことを思っているのか自分でもわからない
もはや本能のようなもの
何か、大切なことを忘れている気がする
佐久間に手を伸ばして、その存在を確かめようとする
そっと握りしめてくれる佐久間の体温が心地よくて
初めて会ってから少ししか経ってないのに、離したくないなって思ってしまう
「…消えないよ。俺は、ずっとあべちゃんのそばにいるから。ほら、行こ」
俺を落ち着かせるように優しく、綺麗に笑う
そのまま手を引っ張って目的の場所に行こうとする
と言っても、今から行く場所も今日やることも全く知らない
俺はされるがままに佐久間についていった
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作者名：しあ | 作成日時：2023年10月18日 7時
