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とはいえここはそこそこ人のいる場所
少し周りの人の視線が痛い
「さ、佐久間、ここ人多いからそろそろ離れて…すごい見られてる」
「あ、ごめーん。あべちゃんの心臓がすっごい動いてて、生きてるんだなーって思ってさ」
「何言ってんの。当たり前じゃん」
意味のわからないことを言う佐久間の言葉に思わずふふ、と笑ってしまった
「…うん……そう、だよね。にゃはは、変なこと言っちゃった」
…どうしてそんな顔をするの？
佐久間の眉は下がっていて、寂しそうな、でもどこか嬉しそうな、そんな顔をしていて
感情がぐちゃぐちゃになっているかのように見える
どこか、消えてしまいそう
どうにかしてここに繋ぎ止めておかないと、今にも居なくなってしまいそうな
そんな儚さがある
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作者名：しあ | 作成日時：2023年10月18日 7時
