桜の境界 (ページ2)

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『ごめんね、。絶対来世で見つけるから…』

『__________________ 大好きだよ…。』

(君は、誰なの？)

硬く、冷たい地面の上で横たわる俺に似た人と

泣きながら抱きしめている君

春のポカポカとしたような暖かい体温で包まれているのに失われていく自分の体温

薄れていく視界で最後に見えたのは

君の笑顔だった

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「ｯ…！」

また、だ

いつも起きると泣いている

夢の内容はうまく思い出せなくて

覚えているのは、暖かい体温と桜のような髪色だけ

(一体なんなんだ…)

物心ついた頃ぐらいから見るようになった夢

毎回同じ内容ってわけではないけど

最近はこの夢ばっかり見る

夢のはずなのに妙にリアリティが高い

知らない場所、知らない人

自分じゃないはずなのにまるで体験したかのようにはっきり覚えている夢の人の体温

わからないことが起きすぎてブルーな気分

でも、俺の気分なんてお構いなしに太陽は登って

今日も俺を照らしてくる

(………まぶしい、)

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