・ ページ39
side sk
相変わらずしっかりと受け止めてくれるあべちゃんに、頭をぐりぐりと押し付ける
「なんか、俺に用事あった？これからどっか行く？」
ab「うん、行こ」
どこに行くかも告げずに迷わず歩き出すあべちゃんに慌ててついて行く
あべちゃんが連れてきたのは、俺もよく知ってる道だった
ab「佐久間覚えてる？ここでさ、佐久間が話かけてくれたよね」
そう、ここは俺とあべちゃんが初めて会った道で
俺があべちゃんに、一目惚れした道
「覚え、てるよ」
ab「あの日、俺が躓いてカバンの中身が全部出ちゃって。みんなが横目で通り過ぎて行く中、佐久間だけが俺に話しかけてくれた」
あの時は、ちょうど入学式の日だった
桜の写真を撮ってる人がいて、時間がヤバくなったのか突然走り出して盛大に躓いて転けてた
かなり中身をぶっちゃけてたから、流石にやばそうだなーって思って話しかけた
でも、あべちゃんの目を見た瞬間、俺の心臓がドクって跳ねて
最初は病気を疑ったけど、俺のただの一目惚れだった
ab「その後、擦りむいた手に変なキャラクターの絆創膏貼ってくれたよね」
「へ、変なキャラクターとは失礼な！！」
あれは当時流行ってたやつなのに…！偶然知り合いにもらってポーチに入れてたやつ
流石に手から血出てたら気になるし、あれしか持ってなかったからしゃーないじゃんね
ab「でも、そうやってしてくれたのがすごく嬉しかったんだよ。隣の学校の生徒だってことは制服でわかってたから、いつかまた会えないかなぁって思ってたの」
偶然だけどまた写真部で会えてよかった、なんて優しく微笑んでくるから思わず見惚れてしまう
なのに、俺のネガティブな部分がチラリと顔を覗かせてくる
「……懐古厨じゃん…お別れみたいじゃん」
ここで昔の思い出語って、今までありがとう的な？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しあ(プロフ) - 浦さん» 浦さん、完結まで読んでいただきありがとうございます！！初めの頃から見ていただいていたようで、本当に嬉しいです。新作の方も更新頑張りますので、どうぞこれからもよろしくお願いします(*´-`) (10月20日 19時) (
レス) id: d600aae521 (このIDを非表示/違反報告)
浦(プロフ) - 完結おめでとうございます。一話目でこの作品を拝見して、それから毎日更新を楽しみにしていました。完結はめちゃくちゃ寂しいですが、新作も楽しみにしてます！☻ (10月20日 16時) (レス) @page41 id: 2dc86d2ad5 (このIDを非表示/違反報告)
しあ(プロフ) - はくまい。さん» はくまいさんありがとうございます☺︎いわあべも読みたいけど、あべふか早く書いてね♡次回作はふかさくでお願いします (10月19日 22時) (レス) id: d600aae521 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい。(プロフ) - しあさん完結おめでとうございます。終わってしまうのがかなり寂しいです。ずっとファンです。これからも友達でいよーね♡いわあべがんばります。 (10月19日 21時) (レス) id: 8c7911bb11 (このIDを非表示/違反報告)
しあ(プロフ) - Sakkuuuuuuu0930さん» Sakkuuuuuuu0930さん、完結まで読んでいただきありがとうございました！楽しんでいただけたようで何よりです☺︎リクエストもしてく貰えて嬉しいです (10月14日 7時) (レス) @page34 id: d600aae521 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しあ | 作成日時：2023年9月17日 10時
