塩顔王子（仮）2

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side kj


nb「遅い。」


うっ…カフェに来てからちょっとだけふっかさんと話とったから、しょっぴーを待たせてしまった。


「ご、ごめん…」


さっきのふっかさんが気になってしまって集中できん


しょっぴーは知っとるんかな…？付き合い長いらしいし


いや、でもふっかさんは話さなそうやなぁ


うーん…俺がどうにかできる話やないけど、何か協力できることはないんかな……


nb「…なんでそんなにふっかのこと見てんの」


kj「へっ？！あ、いやいや、全然見てへん！！」


俺を怪しんでか、しょっぴーもふっかさんのことを観察し始める


ふっかさんは撮影中のてるにぃとラウの方をじっとみて、てるにぃと目が合いそうになるとすぐに逸らすっていうのを繰り返しとる


その表情はちょっと暗くて、でも熱を持った視線を送り続けとる


nb「…あいつ、早く素直になれば良いのにな。」


「え……知っとったん…？」


nb「あんなん嫌でも気づくだろ。現にお前にも気づかれてるわけだし。あいつ、ずっと変な意地張ってて、自分で自分を苦しめてる」


気づいてないのは照ぐらいだろと言って、眉間に皺を寄せながらふっかさんを見つめとる


確かにふっかさんはあんまり本音を言うようなタイプには見えへん


多分、ずっと言わずに自分の中にしまい込んでるんやろな


nb「…時間もねーし、俺らも撮るぞ」


「お、おん。俺、写真部として撮るの初めてやからめっちゃ緊張するわぁ」


nb「下手くそに撮ったらすぐNG出すからな。…期待してる」


ニヤッと意地悪に笑うしょっぴーが、今日もかっこいい

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