塩顔王子（仮）2

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ちょっとニヤついてると、突然こーじが足を止めて離れなくなった


「こーじ？」


kj「しょっぴー、俺あれやりたい！」


あれ、と言って指を刺した先にはプリクラ機があった


いやなんで？？？


「あれって、女子いないと入れないんじゃねーの？」


kj「えー？何も書いてあらへんで。なぁなぁプリクラ撮ろ？」


なんでそんなにこいつはプリクラを撮りたがるんだ


あんなん顔変わりすぎて詐欺みたいなもんだろ…


しかもそこには女子生徒がいっぱい居て、男2人で行ったら変に目立つ


kj「お願いしょっぴー…俺、人生で一回は撮ってみたいねん……」


捨てられた子犬みたいな目で俺のことを見てくる


くっそ…こーじじゃなきゃ絶対いやだって一蹴するのに


「…わかったから！！早く行くぞ」


こう言うと、花が咲くようにこーじの顔がパァって明るくなる


好きだって自覚してからこいつの顔を見てると変にドキドキしてくる


もっといろんな表情を見たいって俺の心はどんどん欲張りになっていって


ふっかのように、俺もこーじに対して独占欲みたいなものが出てくる


あーー、拗らせそう

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