塩顔王子（仮）2

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side kj


「あ、あのさ！！！！」


思わず大きい声を出してしまって驚かせてしまった


てかしょっぴーも俺の方あんまり見てくれへん


ちらちらとこっちを見とって目が合いそうで合わん感じ


「あの、えと」


言葉が詰まってしまう


あとちょっと、今喉元まででかかっとんねん


dt『しょうたはね、まっすぐ目を見つめて言われるのに弱いよ。可愛い顔見れるから、是非やってみてね』


あの時、カフェでだてさんに言われたこと


なんで俺にこんなことを言ってきたんかはわからんけど、ちょっと気になる


キョロキョロと動くしょっぴーの視線をこっちに向けたくて


だらんと垂れ下がっとる手を取って優しく握る


俺の行動に驚いたんか真っ赤な顔でこっちを凝視してきた


俺もしょっぴーをまっすぐ見つめて優しく笑う


「なぁ、俺と一緒に、花火見に行きませんか…？」


多分俺もりんごより赤い顔しとると思う。めちゃくちゃ暑いし


手汗大丈夫かな、とか変なことばかりが頭の中を支配しとる


断られたら、気持ち悪がられたらどうしようとか考えたくなくて


まっすぐ、ただひたすらにしょっぴーの目を見つめる


しょっぴーは口をもごもごさせたあと俺から視線を逸らす


nb「あ、えっ…と、………ぃよ」


「んぇ？」


nb「だ、だから！いいよって言ったんだよ！」


ぶっきらぼうな言い方やけど多分これは照れ隠しやと思う

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