塩顔王子（仮）2

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康二が帰っていき、だてさんと2人きりになったテーブル


まさか康二が来るなんて思ってなかったけど、思わぬ収穫を得ることができた


康二はやっとしょっぴーが好きって自覚したんだね


しかも花火大会に誘う、と…


dt「それで、目黒。またここまで来てさ、…。諦めないよね」


「諦めないよ、絶対 」









「だてさん、俺と一緒に花火大会行こうよ」









ここしばらく通って伝え続けていること


何回も誘ってるけどまだOKしてもらえない


今日もまた断られるだろうけどね


分かってるよ


だてさんが一緒に行きたいのは俺じゃない


でも、まだ花火大会まで時間あるから


『好きな人がいるとか、関係ないよ。俺だったらその人よりも、もっと俺を好きになってもらうから』


康二に言ったこの言葉


これは紛れもなく俺の本心であって


俺の決意というか、だてさんへの意思表明みたいなもの


dt「…何回誘われても、俺は行かないよ。嬉しいけど、ごめんね」


「俺、誘い続けるから。好きな人と見に行きたいし」


dt「…っ……。だから、俺は…！！」


ごめんね、だてさん


俺酷いからさ


さっき康二の話聞いてチャンスだ！って思っちゃったんだよ



「…しょっぴー、でしょ？」

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