塩顔王子（仮）2

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完全に否定することができなくて吃ってしまった


fk「目移りすんなーとか言ったり、腕掴んで他んところ行くなーとか言ったりさ、そんなの普通言わないでしょ？」


「おま、それ見てたのかよ…！」


この前の撮影会の時のやつを見られていたらしく、恥ずかしくなってくる


ふっかは照の方に夢中だったはずなのに


「あれは、なんか、勝手に体が動いただけだし」


fk「それだよそれ、もう好きって事なんじゃねーの？」


すき、スキ、好き…


すき、？？


俺が？こーじを？


「う、そだ…まじか…」


心当たりがないわけじゃない


きっと、あの時のモヤモヤとか変な感じは


嫉妬だ


無意識のうちに、俺はこーじに対して独占欲を出してたんだ


あいつにもっと触れたいって思うのも、俺から離れんなって思うのも


全部、全部こーじが好きだからであって


俺はその事実を受け入れずに目を逸らし続けてた


「うわ、…すき………かも…」


fk「んはは、しょうた顔真っ赤じゃん！！」


うるせ、って軽くふっかの足を蹴ってやる


涼太もきっとこのことに気づいてたからあんなこと言ったんだろーな…

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