塩顔王子（仮）2

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しばらく沈黙が続いた


掴んだのは自分だけど、勝手に体が動いただけでこの後のことなんて一切考えてない


こーじは掴まれた腕を見つめてずっと不思議そうな顔をしている


しばらくして、何かを理解したのかぱっと顔を上げて申し訳なさそうにこちらを見てきた


kj「ごめんな、しょっぴー。これ、他の人に見られるんは恥ずかしいんやな…？おれ、何も考えずに、OK出たんが嬉しくなって見せに行こうとしてまったわ」


見当違いなことを言ってきて思わず眉間に皺がよってしまう


いつも売ってんだから今更あいつらに見られたところでなんも思わねーよ


そうじゃなくて、


「…ほ……のと…くな…」


kj「ん…？？なんて言った？」


恥ずかしさについ声が小さくなってしまって、こーじに聞き返される


今日の俺はなんだかおかしい


「だから…！他のやつのところ行くなって、言ったの……！！」


普段なら絶対こんなこと言わないのに、こーじを前にすると俺の頭はバグってしまうようで


(何、言ってんだ俺、…)


自分が言った事の恥ずかしさを徐々に頭が理解してくる


ぱっとこーじの腕から手を離し、急いで弁明したけど多分気づかれてんだろうなと思う


少しこーじに触れたことで、また心臓がどくどくとうるさくなる


俺は、なんでこんなことしたんだ…？

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