塩顔王子（仮）2

60 ページ12

side kj


撮影しとったところに戻ると、花瓶の花をツンツン突きながら優しく笑っているしょっぴーがおった


(あぁ、好きやなぁ)


無表情なことが多いから、こういう感情が見える顔しとるとドキっとしてまう


しょっぴーの新しい一面を見て、俺の心臓がどくどくと早く動き出す


さっきさっくんに言われたことを思い出し、急いでカメラを構える



ｶｼｬ



しょっぴーはカメラのシャッター音に気づいて、驚いた顔でこっちを見てくる


nb「おま、急に撮るなよ！びっくりすんじゃん！！」


「ご、ごごごごめん…！！あまりにもしょっぴーが綺麗やったから、絶対に撮りたくて…」


そう言ってしょっぴーに撮った写真を見せると、おぉって小さく声を出して驚いた


nb「これ、悪くないんじゃない？」


この写真はしょっぴーに好評で、今日初めてのOKがでた


嬉しくなって、さっくんとかだてさんとか他の人に見せに行こうとした


でもそれはできなくて、俺の腕はしょっぴーに掴まれていた


nb「…………。」


「……………？」


お互い無言の時間が続いて少し気まずい

61→←59

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す