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それから部屋に行くまではすごく長く感じた
お互い一言も喋らんかったけど、手はしっかりと繋がれていた
部屋に上がると私は切島さんに強く抱きつく
ちゃんと肌で彼が今ここにいる事を感じたかった
明日からはもうこうして触れられない
そう考えてしまいとうとう抑えていた涙がポロポロと流れて来てしまう
「…俺はちゃんとお国のために死ぬまで戦って来るからよ！そしたらお前も俺を誇れるだろ？切島鋭児郎は漢だっ！て、」
彼の親指が私の涙をすくい上げる
死ぬまで…？
私は切島さんの体を突き放した
「何が…何がお国のためじゃ…！！
最初から死のうとせんとってください！！
…っ死ぬから誇れる、漢ってわけじゃないんです…！！」
私は初めて声を上げて怒った
わかっとる、切島さんが本心でこんな事言ってるわけやないって、でもそがいなこといったら本当にそうなってしまいそうで怖かった
切島さんは笑った
「…何笑っとるんですか！！」
こんなに真剣に話しとるのになんでこの人は笑っとるのが本当にわからんかった
「なんでだろうな…お前の怒ってる姿が、全部がすごく愛おしいんだ、こっちに来てくれないか？」
予想外のことを言う切島さんは、両手を広げて私のことを待っとる
けど、怒っている私は「嫌です！」と、拒否する
何で明日行ってしまうと言うのに私はこんなムキになっとるんやろうか、
一歩ずつ私の元に近づいて来る切島さんに私は対抗する
「嫌です！来ないでくだっ…！」
腰と肩に回された腕はだんだんときつくなって行く
意味もなく涙が流れ始めた
切島さんは優しく私の頭をポンポンと撫でる
「ごめんなAあんなこと言っちまって、不安にさせたな」
「本当…っですよ…！」
どちらとも顔を離すと静かに唇を重ねた
少しすると深くなっていき驚いた私は肩がビクついた
「っぷは、…悪ぃ、ちょっと調子に乗っちまった」
ごめんなと言って体を離す切島さん
私はそれを「待ってください」と止める
「…このまま…続けて…ええです…よ」
「…え、……いいのか？」
もう一回言うのが恥ずかしくて二回うなづいた
すると切島さんは私の頬に手をあて、再び唇を重ねた
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桜井直（なお）(プロフ) - 続きです。戦争の事をよく知らない人たちにも、広めたほうがいいなと思うような作品でした。大好きで大切な作品になりました。 (2023年2月4日 11時) (
レス) id: f84b7d123d (このIDを非表示/違反報告)
桜井直（なお）(プロフ) - 今、小学校の社会の歴史で原爆のところを勉強しています。そのときは、日本が負けたとか大勢の死者が出たなど、しか教えれられなかったのですが、この作品を見たら、戦争って悲しいくて悲惨なんだなって思いました。この作品に出会えてうれしいです。 (2023年2月4日 10時) (レス) id: f84b7d123d (このIDを非表示/違反報告)
瞳子 - この小説で戦争の悲惨さを改めて感じることができました。今の社会では、戦争を行ってしまうのも仕方がないという考え方もありますが、やはり戦争は行いたくないですね。この作品を投稿していただきありがとうございます。私の大好きな作品になりました。 (2023年1月26日 16時) (レス) @page31 id: 81e852d89e (このIDを非表示/違反報告)
未麟 - なんだか戦争を見てきたようでびっくりしました。それと同時に、私たちがこんなに笑って過ごせているのはかつての人の努力のおかげなのだと感じて、言葉にできない思いでいっぱいです。この作品を世に出していただきありがとうございます。 (2020年7月31日 21時) (レス) id: d440222276 (このIDを非表示/違反報告)
ﾏﾌﾕ - アスパらがすさん、このお話を作ってくれてありがとうございます。今の時代は平和となっておりますが、昔はこんな風に愛する人をそして愛する人の御友人が亡くなるといことかが当たり前でしたのね。今では考えられませんが、こんなにいい作品をありがとうございます。 (2019年2月22日 23時) (レス) id: a3f8b2e990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アスパらがす | 作成日時：2018年8月15日 1時
