74話 ページ30
【焦凍side】
Aと目があった。
その瞬間全身からブワッと鳥肌が立った。
こんなのステイン時以来だ
Aがターゲットを俺に決めたと言わんばかりの顔でこっちに向かってくる
やっぱ俺嫌われてんだな
こんな状況で冷静にそう思った
体は焦ってるのに心はひどく冷静だ
ドンッ！
気がつけばAが俺の上に乗ってナイフを上に上げていた
周りからは叫び声が聞こえる
ああ、きっとこれで最後なんだな
でもAに殺されるなら…
俺はこれから自分に起こることを受け入れた
「ごめんな…A」
小さくそう言うのと同時に少し遠くから爆豪の叫ぶ声が聞こえると俺は頭に備えて強く目を瞑った
ザクッ
周りは一瞬にして静かになった
俺は死んだのか？
目の前はさっきと変わらずに真っ暗だ
そして肝心の痛みが一瞬でもなかった
違和感を感じて俺は恐る恐る目を開けた
「…は…？」
けど俺の予想は外れた
ナイフは俺じゃなく
「ｺﾞﾌｯ……」
Aに刺さって居た
目の前が全てゆっくりに見えた
自分の息遣いだけが聞こえる
Aの腹には深くナイフが刺さっていた
どうしてだ……？
なんで俺じゃなくて…
.
「______Aちゃん…っ！！！」
「っ！」
緑谷の声で我に帰った
腹から流れてくる血は生暖かい
これ…結構やばいんじゃ…
「っ…A！しっかりしろ！！」
Aは俺に向かって倒れて来た
Aの腹に深く刺さったナイフを抜くと
「うっ…」と声が漏れた
「…ぉぃ……ふざけん…っなよ…！」
Aが薄っすらと目を開く
涙が一筋流れた
「…もう…っ嫌だ…ゴホッゴホッ！…死に…たいよっ…」
見たことのない弱音を吐くAの姿
「喋んな…！くそっ…A、聞いてくれこれから火で傷口を塞ぐ。絶対ェいてぇけど耐えてくれ」
火を出すとAは暴れることなくボーッとしていた
周りからは大量出血で意識が朦朧としているように見えるが俺からは
何もかも諦めたかのような目をしていた
「轟！」
相澤先生もとうちゃくしたみてぇだ
クラスメイトがAに声をかけるが反応しない
何かを察したのか相澤先生は個性を使った
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天川(プロフ) - 完結おめでとうございます！すごく泣けました！！轟くんとの兄弟愛（？）を感じました！！！爆豪くんと幸せになったところを見たいなぁと思っちゃったり……新作でも頑張ってください！！！ (2018年9月8日 16時) (
レス) id: 14e99eec09 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 完結おめでとうございます！夢主ちゃんには幸せになってほしい！希望残る作品をありがとうございました！！ (2018年8月15日 11時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
アスパらがす(プロフ) - あんどーなつさん» ご指摘ありがとうございます！！訂正させていただきました…。気をつけます… (2018年6月7日 18時) (レス) id: 8433dfabb6 (このIDを非表示/違反報告)
アスパらがす(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！ご期待に添えれるよう頑張らせていただきます (2018年6月7日 18時) (レス) id: 8433dfabb6 (このIDを非表示/違反報告)
あんどーなつ(プロフ) - 64話名前変換できてないですよ (2018年6月7日 5時) (レス) id: 3835216a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アスパらがす | 作成日時：2018年5月12日 22時
