9話 ページ9
.
『お母さんもそうだった』
ら「…！」
『お父さんもみんなお兄ちゃんの方に行っちゃって』
『でも時折優しいから虐待とは言えなくて…』
『でも、つらくて…』
俺はこんなAを見ていられなくなった
ぎゅ…
『は…？』
ら「辛かったんだよね、愛されなかったんだよね
俺も同じ、俺も同じ…」
なんだか自分と重なるようで嫌気がさし気づけば
Aを抱きしめていた
『なんで…なんで…つらくなんかないのに…
涙が…』
ら「それは、辛いっていう意味なんじゃないの？」
『涙が？』
ら「苦しい時、痛い時、辛い時は泣いていいんだよ？」
そう言うとAは俺の胸に顔を埋め泣き始めた
俺はそのAをただ撫でることしかできなかった
泣き終わった後でもAの目の光は戻らなかった
でもそんな目でも一言
『ありがとう。らっだぁ、』
最後の言葉に聞こえてしまう俺は考えすぎだろうか
【恋愛感情でAが好き】
この気持ちはそっとしまっておくことにした
.
らっだぁ遅いなぁ…
教室で待っててと言われたがなかなか帰って来ず少し心配になる
ガラッ
教室のドアが開き先生かと思えばらっだぁだった
こば「遅いよ！」
ら「ごーめんごめん」
おい「なんかあったん？」
ら「ちょっとね…」
先生「授業始めるぞー」
おい「お昼なにあったか話して」
ら「ん、」
〜
おい「で！何があったの？」
ら「Aって分かる？」
おい「あぁ、あのきょーさんが好きな子ね」
ら「その子とちょっと話してた」
おい「なーる」
バァンッ
きょー「はぁ…はぁ…はぁ…らっだぁ…お前…
あいつ見なかったか？…」
ら「落ち着いて？
あいつって？」
きょー「あの女…」
ら「見なかったけどなんで？」
きょー「おらへんねん…」
ら「え？」
きょー「保健室から居なくなってん…」
ら「俺も探しに行く…」
こば「俺たちはどうすればいい？」
ら「こばこだたちは戻っていいよ」
こば「おいよさんどうする？」
おい「俺は探す」
こば「俺も…！」
らだ「ありがとう…」
.
ガラッ
空き教室のドアを開けた時
始業式の時にあったあの子がいた
きょー「なぁ、ここら辺を女子が通らんかったか？」
『え…あ、いや通ってませんが…』
床をよく見ると赤い何かがぴちょんぴちょんと
落ちている
一瞬で血の気が引いた
きょー「あんた…なにしてんの？」
『いや、なにも…』
きょー「…」
無理やり近寄る
すると手首から血を流していた
.
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ふるーつぱんち - ｳｳｳ いいね。 (2021年3月30日 13時) (
レス) id: 31444be7ca (このIDを非表示/違反報告)
りあ@プリ小説してまーす(プロフ) - ニュータイプにツボってしまった…だがその最低女ども毎日生◯の２日目状態になるのろいかけたいw(悪魔スイッチon) (2020年12月29日 6時) (レス) id: 3b49f92543 (このIDを非表示/違反報告)
RE:0096(プロフ) - ニュータイプで笑ってしまったのですがそれは() (2020年10月15日 10時) (レス) id: 6a54b9078c (このIDを非表示/違反報告)
頭ぶっ飛んでる人 - このお話神ですね!やばいですね!(語彙力損失中)リス.カみたいな?表現が好きでして、他にもきんさんが出てきたりなど嬉しすぎです!更新頑張ってください! (2020年5月28日 19時) (レス) id: 6ac4063d7d (このIDを非表示/違反報告)
シンバル家(プロフ) - まもやろたおさん» まもやろたおw名前に吹きましたけど勇気づけられるとは...！これからも頑張ります！ (2020年4月3日 23時) (レス) id: aea1391c7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メトロノームステッキ x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2019年5月27日 0時
