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さっきまで志麻せんぱいにお姫様抱っこされてたから、なんというか、思考が、勝手に……。
ここは、心を落ち着かせて。
何も考えないようにして。
そう意識すればするほどさっき抱き上げられた時と同じ匂いがするとどうしても考えてしまうこの頭。
何か別のことを考えよう……！
ぐるぐるいつもより頭を回転させて、この匂いを忘れるような話題を出来るだけ数上げて選び取る。
そういえば、志麻せんぱいのジャージってぶかぶか。
……男の人ってこんなものなのだろうか……？
それとも単純にわたしが小さいだけなのかな。
体格差があると言っても、実際横並びで見るとそう変わらないなぁと感じていたのに数字にすると大きく見えることがある。それと同じで今回は服と言う点で実感しただけだろう。
なんだかまたひとつ賢くなってしまった……。
そんな事を思いながらシャっとカーテンを開く。すると目の前には目を大きく見開いた志麻せんぱいが立っていた。
「……、」
「あ、えっと…。ジャージありがとうございます」
とりあえず、お礼。何事もお礼を伝えるのは大切なことだと小さな頃から学んできた。口元に手を添えながら少し視線を逸らす志麻せんぱい。その仕草だけでわたしは不安になってしまい、今の服装を自分で見返した。
別に前後ろでもないし、裏返しで着たわけじゃない。
変な所はなかったと思うけど……。
でも何も言わない志麻せんぱいに不安になってしまい「あの……」と声をかければ、ハッと我に返ったように微笑んだ。
「だいぶ、ぶかぶかだったみたいやね」
「う、…そうみたいです」
「……かわいい」
「えっ、」
その場に飛びててきた言葉に酷く驚く。一瞬聞き間違いかと錯覚してしまったのは、目の前にいる志麻せんぱいもわたしと同じように酷く驚いていたからだ。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月4日 23時) (
レス) @page20 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 続編待ってました。前回もドキドキしましたが、今回は切なくてキュンキュンしっぱなしです！更新楽しみです！！ (2021年10月4日 17時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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