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シャっと音を立てて保健室の奥にあるベットの一つを更衣室として使う。影で見える志麻せんぱいを背にしてプチプチとブラウスのボタンを外していく。
当然ながら下着まで濡れている。
けれど着替えなんて流石にないし、とりあえずで志麻せんぱいが持ってきてくださった体操服に手をかけた。
「足は、なんともない？」
「は、はい……！」
突然志麻せんぱいの声が聞こえて、背筋がピンと伸びる。緊張……。というか、この状況に恥ずかしいと思っている自分がいて、今はそういうことを思っている時ではないでしょ！と言い聞かせる。
「歩けますし…、平気です」
「そっか……、」
なんだか妙な間がある会話。まるで初対面のようなぎこちなさが残る会話の裏にどちらも緊張していることがわかった。
この後、なんの話題を出せばいいのか……。
う、着替えるまで黙ってた方がいいのかな。
と、いうか、カーテンはあるけど、やっぱり恥ずかしいよぉ。
「でも、無理しないでね」
「はい」
えぇい！
こうなったらさっさと着替えちゃおう。
ばっ脱いで、がばっと上から被る。今まで何を躊躇っていたんだと聞きたくなるくらいの行動力に自分でも驚きつつ、いい匂いに包まれて、つい鼻を動かした。
……なんか、志麻せんぱいに抱きしめられてるみた……。
「！！！？」
「Aちゃん？大丈夫？？凄い音したけど」
「だだっ、だ、大丈夫です！はい……！」
もーーっ、もーーっ、もーーーっっ！！
何考えてるの……わたし……！
顔が真っ赤になっているのが自分でも分かる。というか頬を触ればいつもより体温が上昇しているのは一目瞭然だった。熱とかいう類ではない。照れ。完全なる照れを早くどうにか隠したくて、右手でパタパタと仰いだ。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月4日 23時) (
レス) @page20 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
りょくちゃ(プロフ) - 続編待ってました。前回もドキドキしましたが、今回は切なくてキュンキュンしっぱなしです！更新楽しみです！！ (2021年10月4日 17時) (レス) id: f217387575 (このIDを非表示/違反報告)
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