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数日前から彼女の好意は分かっていた。廊下ですれ違う度頬を赤らめて挨拶をし、目があったかと思えば、離れて。また合う。その眼差しは異性として意識している目に違いなかった。
「ねぇ、聞かせて？」
「え、…えっと……、」
一瞬、困ったように下を見つめるA。ドキン、ドキンとひとつひとつの鼓動が大きくなっているのを感じていた。
──苦しい。くるしいけど、嫌じゃない……。──
人前に出ている時のような嫌な緊張とは違うのに、苦しくもあり嬉しくもあるこの鼓動。これに名を付けるなら『恋』という文字が適切なのかもしれない。
「ほら。いいなよ」
窓を見つめていたそらるは、下を向いていたAを自分の方へと向かせる為に頬に手を添えた。
先程よりも近い距離。まるで今からキスでもするんじゃないかと思わせるようなシチュエーションが更にAの鼓動を早めていく。
「そ、そらるさん。好きです、」
「うん。知ってる」
ちゅっ。と早くもAの柔らかな唇を奪ったそらる。突然の事で目を瞑る事も忘れてしまった彼女は今起きている事が全て夢なのではないかと思ってしまうが、ちゃんと温もりを感じる。
「よくできました」
キスの後にぽんぽんと頭を撫でたそらるは満足そうにAの隣を通り過ぎ、教室から出ていく。
「ほら。早く帰るよ」
「えっ、あっ、……はい！」
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……
「いや、告白彼女の方からさせてるじゃん！！！」
「結構ドSな感じが好きな子多いらしいよ」
「だとしても…！！乙女ゲームでこれはない！！！」
そらるの理想の告白(妄想話)を聞いた後、真っ先に突っ込んできたのはうらたぬきだった。この世界でこそ『ヤンキー』役をしているうらたぬきだが、この中で一番こういうジャンルは得意だ。
だからこそ言う。
──そういうのは、他の少女漫画でやっとれ……！！！！！！！！！！！！！──
全くもって乙女ゲームの極意を知らないそらるにため息を着きながら、うらたぬきは少し間を開けてから咳払いをした。
「んんっ、そらるさんにお手本ってやつを見せてやるぜ。黙って見てなーっ！」
番外編�△砲弔鼎�。
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みにとまと - 面白いです！！執筆頑張ってください！ (2021年1月5日 10時) (
レス) id: 66218cf3c4 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - 村人Aさん» はい。語尾カタカナにしたのはわざとです。この後のお話でなぜカタカナかを説明する予定でした。紛らわしいことしてすみません。 (2021年1月4日 14時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - まふくんの『構うんですカ』の語尾がカタカナなのはわわざとですか、？ (2021年1月4日 14時) (レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
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