＊ ページ38
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──……朝、こうして誰かと食べるの久しぶりかも。
高校出てから一人暮らししてるしなー…。
今更、ホームシックとか、笑っちゃう。──
「お母さんのご飯、やっぱり美味しいね」
「ちょっと、どうしたのよいきなり〜」
「本当の事だから」
「うん。ママいつもありがとう」
「もー！パパまで〜。どういたしまして」
ふふっと笑う母親。そういえば今頃自分自身の身体はどうなっているんだろうか。何日も連絡しないで家族は心配してないだろうか。
──……、お母さん。元気かな…、──
急に思った寂しさがご飯の手を止める。「具合が悪いの？」なんて聞いてくる母親。そんなことないのに、胸が張り裂けそうになっていた。
──寂しい。
今、初めて、『帰りたい』って思った。
また、お母さんのご飯食べたいな。──
この家みたいに仲良しじゃない。普通に話して、ご飯食べて、喧嘩なんかもしたりして、お父さんは嫌だ。嫌いだなんて言ったりなんかもしたけど、こうして遠い場所にいるとふと思い出してしまうものなのだとAは知った。
その時、何処からか声がした。
『大丈夫だよ。きっと帰れるから』
そう、声は言った。その声はどうやら目の前の両親には聞こえていないらしく、Aだけが聞き取ることが出来た。
──何処から…。
目の前とか後ろとかじゃない。
まるで、自分自身に言い聞かせてるみたいな…。──
声の主は"森 ルメア"自身の声だった。まるで全てを知っているかのように呟く彼女。本来なら"森 ルメア"はプレイヤー自身が操作するキャラクターなのだから人格などないに等しいと思っていたA。
だが、基本設定と言うものが存在するのだから『心』を持ってもおかしくはないのだろうか。
「はいこれ。お弁当ね。今日は頑張って！」
「あ、うん。ありがとう。それじゃあそろそろ学校に行かないと」
「あら、もうそんな時間なのね。じゃあ、ケガしないように行ってらっしゃい」
「走って転ばないようにな」
「ふふっ、分かってるってば」
と、言うことはだ。
──もしかして、主人公(森 ルメア)と意思疎通出来ちゃったりしちゃうわけ……！？！？？！？？？──
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みにとまと - 面白いです！！執筆頑張ってください！ (2021年1月5日 10時) (
レス) id: 66218cf3c4 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - 村人Aさん» はい。語尾カタカナにしたのはわざとです。この後のお話でなぜカタカナかを説明する予定でした。紛らわしいことしてすみません。 (2021年1月4日 14時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - まふくんの『構うんですカ』の語尾がカタカナなのはわわざとですか、？ (2021年1月4日 14時) (レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
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