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「あ、あの……。見逃してはくれませんか？」
「君一人だけ特別扱いは出来ないに決まってるでしょ」
「で、ですよね……」
「……」
普段遅刻なんてほとんどしない。けれど今日は大荷物をもったおばあさんが気に掛かりいてもたっても居られず、手伝いをしていたら遅くなってしまったのだ。
けれどこれを説明しても信じて貰えないと思っていたのでその場では言うことはなかった。
「これ原稿用紙ね。遅刻理由と反省文書いて放課後までに提出すること」
「は、はい。すみません」
そんな会話をして走って教室へと戻る。
「遅刻なんて珍しいねぇ。寝坊？」
「うーん、そんな感じ。昨日の夜遅くまで勉強してて」
「そっかぁ。あんまり無理はダメだよ？」
親友の"エン"と話すシーンだけ映し出されて直ぐに放課後へと場面展開した。生徒会室。原稿用紙を待っているそらるの元へと行けば入った瞬間に「名前は？」と聞かれた。
そこで初めて自分の名前が入力できる画面が現れたのだ。
『A』
苗字を変えずに自分の本名を入力すればそらるは直ぐに名前を呼んでくれた。
「森 Aちゃんね。今朝はごめんね」
「え？」
「三限目辺りに学校に電話があってね。この地域のおばあさん。『紫色の髪の毛のお嬢さんが荷物を運ぶのを手伝ってくれた』と」
「(おばあさん、学校に連絡してくれたんだ…)」
「理由も聞かずに遅刻扱いをしてごめんね」
「い、いえ！どんな理由でも遅刻は遅刻なので…！」
「そう。なら…」
ゆっくりと足をAの方へと進める。グッと近くなるそらるの顔に赤くなった。好きとかそういう気持ちではなく、イケメンの異性の顔が近づけば赤くなるのは当たり前だ。
髪をすくってちゅっとキスを落とす。
「君が困った時は、何時でも助けに行くよ」
急な一枚絵。イケメンと美女が一体生徒会室で何をやっているんだと言いたくなるほど綺麗な絵に一度文章を消してスクショを撮ったくらい綺麗だった。
だがAはここで思っていたのだ。
──初対面でキスしてくんじゃねぇーー！！
汚ぇだろ、やめろ……！！！！──
いくらイケメンでも許されないものは許されない。
顔が良ければなんでもいいとはよく言うがキスやその先はイケメンだろうが許されない事を世間に言ってやりたい。
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みにとまと - 面白いです！！執筆頑張ってください！ (2021年1月5日 10時) (
レス) id: 66218cf3c4 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - 村人Aさん» はい。語尾カタカナにしたのはわざとです。この後のお話でなぜカタカナかを説明する予定でした。紛らわしいことしてすみません。 (2021年1月4日 14時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - まふくんの『構うんですカ』の語尾がカタカナなのはわわざとですか、？ (2021年1月4日 14時) (レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
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