▼一回タイムください。 ページ20
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「何。なんかあったの?急に呼ばれたからびっくりしたんだけど」
この世界に来てスマホによく似た端末で集合をかけたうらたぬきは昨日と同じように屋上に皆を集めた。
昨日の帰りと今日の朝、主人公と登校してきたとなりの坂田。は嬉しそうに、そらるは単純に面倒くさそうにしていていたが、まふまふは一冊の本を持って深刻そうな顔をしていた。
「うらたさん、もしかしてなんだけど…。『志麻』くんに会った……?」
「え……」
3人の声が同時に重なる。
皆、驚いた「え……」だったがうらたぬきだけは何故知っているんだと言う意味で言葉を零していた。
「ちょ、まふ。どういうこと…?」
「この世界に志麻君がいるの?なんで?会ったわけ?」
「いや、まだ僕は会ってないんですけど…。うらたさんはさっき。……集合をかける前に会ったんですよね」
「なんで、それ、知ってんの……」
口で説明するよりも見てもらったほうが早いから。とその手に持っていた一冊の本を差し出すまふまふ。
やけに分厚い本を開くと今まで会話した流れや、主人公が選んだ選択肢、ミッション等までが記録されていて、今こうして話している事も文字が浮かび上がっていた。
「多分【ログ】だと思うんです。そこに【うらたぬきは志麻の胸ぐらを掴んだ】って、書いてあって」
「うらさん!それ、本当なの?」
「……うん、志麻が俺のクラスの担任で…、記憶はないみたいだった」
「転生されたわけじゃないってこと?」
「最初のページを見てみると、僕達がここに来たことも記されてる。でも、志麻くんがここに来たってことは書かれてなくて…」
書かれていないのにやけに具体的過ぎるほどの容姿と声。まるで初めからこの世界の住人だったように設定されているのだ。
「じゃあ、なんでまーしぃが居るのさ!」
「それは…、わかんないけど…」
「まふまふ、それちょっと見せて」
「あ、はい」
素直に本を差し出したまふまふ。まふまふの言っていた通りセリフと簡潔に書かれた行動と主人公の選択肢、好感度などが記入されており、まだ文字の浮かび上がっていないページは開けないようになっていた。
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みにとまと - 面白いです!!執筆頑張ってください! (2021年1月5日 10時) (レス) id: 66218cf3c4 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - 村人Aさん» はい。語尾カタカナにしたのはわざとです。この後のお話でなぜカタカナかを説明する予定でした。紛らわしいことしてすみません。 (2021年1月4日 14時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - まふくんの『構うんですカ』の語尾がカタカナなのはわわざとですか、? (2021年1月4日 14時) (レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
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