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「おーい。お前ら席につけー」
動かないうらたぬきに痺れを切らしたのか、ゲーム側が強制的に話を進めていく。教室の前の扉から入ってきたのはこのクラスの担任。やはり髪色は派手でAの思っていた通り派手髪がこの世界では普通なのかもしれない。
皆が返事をしながら席に着く中、うらたぬきは困惑して自分の耳を疑った。
──なんで、転生してきたのは俺ら"4人"だけのはず。
ここにいる訳がないのに。──
そう前も話をしていたようにここにトリップしてきたのはそらる。まふまふ。となりの坂田。うらたぬきの4人が新作のオリジナル曲を作っている最中に起こった不思議な現象。その場にいたのは勿論その4人だけなのに。
教卓に立つ彼の声は聞いたことがあった。
紫色の短髪。
前髪が右に寄っていて、瞳は髪と同じ紫。
チャームポイントとも言われている泣きぼくろに口を開くと八重歯が見えるその姿は限りなく『志麻』のイラストに似ていたのだ。
──先生って、ゲーム上では立ち絵なかったけど、こんな感じの人だったんだ。
イケメンだなぁ。この学園イケメン多いな……。──
勿論Aがそんな事情を知る訳もなく、ただ焦っていたのはうらたぬきだけだった。
「ほら、うらたぬき。そんなとこ突っ立ってないで、さっさと座れ」
──まーしぃ、なんだよね？…なんで、
俺のことは覚えてないみたいに見えるけど…。
なら、前の記憶がないのか？
いや、そもそも本当に『志麻』なのか…？──
不良にもお構い無しで皆と同じ態度で接する教師の『志麻』。喋る時名前が表示されるがそこには勿論知ってる名前が映し出されているのだ。
──なんだ。いったい、どういうことだ。──
分からない。何一つ。だが皆が何食わぬ顔で普通を過ごしていると影響力は大きいもので何も言われていないのに自分がおかしいのでは無いかと錯覚してしまう。
「おい、志麻。お前、何も覚えてないのかよ」
「っ、いきなり胸ぐら掴むな。うらたぬき。それからそれが教師にする態度か？」
「っ……！ちっ」
ただの生徒としてしか見ていない目。7年、浦島坂田船として活動してきたって言うのに何一つ覚えていない彼にそれ以上告げる言葉が見つからなくて教室を後にした。
「ったく、なんなんだ。良し、お前ら出席取るぞー」
進行通りにマニュアル通りに進められるゲーム。うらたぬきは今別の場所にいる3人に集合をかけた。
「ごめん、みんな、一回集まってくれ」
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みにとまと - 面白いです！！執筆頑張ってください！ (2021年1月5日 10時) (
レス) id: 66218cf3c4 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう。(プロフ) - 村人Aさん» はい。語尾カタカナにしたのはわざとです。この後のお話でなぜカタカナかを説明する予定でした。紛らわしいことしてすみません。 (2021年1月4日 14時) (レス) id: 5845111e18 (このIDを非表示/違反報告)
村人A(プロフ) - まふくんの『構うんですカ』の語尾がカタカナなのはわわざとですか、？ (2021年1月4日 14時) (レス) id: 9ed63526ef (このIDを非表示/違反報告)
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