【ツイステ】Guilty7【短編集】 (ページ6)

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◆Ace ページ6

【割込禁止】
［エース × 嫉妬姫］

授業終わり。監督生とグリム、デュースのお馴染みのメンバーで隣のクラスの方へ歩いている時、見知った女の子が男子生徒に話しかけられている所を見た。

「もし良かったら昼一緒に食べない？」と言った薄っぺらい内容にどう返事をすればいいか困っていたのはハーツラビュル寮の唯一の女子生徒だった。『A』と呼ばれるその子は目元を長い前髪で隠した金髪ロングの女の子。対する男の方は、学年は分からないがハーツラビュル寮の生徒ではないようだ。

「Aちゃーん！早く食堂行こうぜー。場所取られちゃうし」
「エースくん…、」

男の時とは違い確実に安心したような顔を見せるA。
鋭い瞳で睨むデュースを他所に彼女の手を取って走って食堂へと向かう。体力の差に息をつまらせながら、「ちょ、ちょっとまって…」という彼女の声にようやく止まったエース。

「あー、ごめんね。逃げるのに必死になっちゃって」
「…ぜ、全然大丈夫だよ。……ありがとう、エースくん」

口元だけふわりと微笑んだ彼女が可愛く見えて「いやー…」とそっぽ向いて照れる。彼女が困っていたから助けたと言うのも勿論あるものの嫉妬の感情から足が動き出したと言ってもいい行動に複雑な思いに駆られた。