【ツイステ】Guilty7【短編集】 (ページ38)

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◆Leona ページ38

【楽園】
［レオナ × 暴食姫］
※付き合ってる設定

「……またここにいた」

付き合ってからと言うもの特に関係が変化したと言うわけでもなく、前と何ら変わらない。ただ、植物園にくる回数が増えた気がする。

「膝貸せ」
「……やだ。レオナ、長いもん」
「あ？俺以外にやらせたのかよ」
「……、」

膝枕と言う行為。基本的にレオナにしかしていないが、前にチェカくんが遊びに来た時に、疲れてされた事はあった。レオナと違って軽くて、よく動く。くすぐったいのを覚えている。

「A」
「……チェカくんに一回だけ」

成り行きで。なんて付け加えれば無理やり膝の上に頭を乗せてきた。重い。…それに、長い髪が肌に触れてくすぐったくて、サラサラしてて綺麗。

「寝る」
「……おやすみ」

特技欄に書くくらいには早く眠るレオナ。3秒って嘘じゃなかったみたいだ。

「……寝た？」

確認をとっても返事がない。眠ってるみたいだ。キョロキョロと辺りを見渡せば、いい匂いのする花花に囲まれている。

「……なんでここ、選んだの？」

砂に変わるのが怖いなら、なにもこんな綺麗な所を選ばなくてもいいと思うのに。綺麗なものが砂に変わる瞬間が来た時一番苦しむのはレオナだと思う。

そんなレオナ、見たくないな…。
あの時、凄く悲しそうだったから。

レオナの手をとり自分の頬へと持っていく。大きくて、暖かくて、包み込んでくれそうだ。

「……砂になんか、ならないや」
「なりたかったのかよ」
「……なりたくない。…させない」
「大きく出たな」
「……嘘じゃない。あたし砂になんてならないから」
「なら安心だな」

頬に置いた手に追いつくようにレオナは肌を寄せる。

「……ちかい、」
「照れてんのか？案外かわいいやつだな」
「かっ、……かわいくない」

────…
なんでレオナさん植物園にいるんだろう…。全てを砂に変えちゃうなら、私なら遠ざけてしまいそうなのに。
信じたいのかな。触れても砂にならないって。
大切な物を守るために、向き合っているのかな…なんて、考えてしまったの。

レオナさんって素敵な人だなぁ……。