【ツイステ】Guilty7【短編集】 (ページ35)

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◆Jamil ページ35

【強い人】
［ジャミル × 暴食姫］

ホリデー明け、同じクラスのアズールとジャミルが仲良くなっているのに気がついたA。すぐにではなかったけれどジャミル雰囲気が変わったなと目で追っていた。

なんというか…。

「？どうかしたか？」
「……なんか前よりかっこよくなった…？」

Aの呟いた言葉にクラス全員がざわざわと噂を始める。『サバナクローの姫が、スカラビアの副寮長を褒めた』と。そんな噂はあれよあれよと広がっていくのもつい知らずに褒められて嬉しいジャミルはニッと以前と違う笑顔を見せた。

自信に満ち溢れ、悪意たっぷりの笑顔に惹かれるA。強い人間なら無条件に好きになってしまう彼女にとって、ホリデー前より確実に本性を表したジャミルに好感を抱いてしまったのだ。

「……なんで早く気づかなかったんだろ」

ぐっと距離を詰めればジャミルは満更でも無さそうにAの頭を撫でた。実家でカリムが動物を飼っているお陰で撫でるのが上手いジャミルのその手つきさえヤミツキになる彼女はもっとしてと近づいていく。

「可愛いやつだな、お前」
「……なんか、このまま好きになっちゃいそう」

うっとりとしたその視線に満足していたジャミルはこの姫を利用してサバナクローの弱みを握れないかと下世話な事を考えていた。

がんっと勢いよくジャミルを押し倒したAはまるで獲物を捕まえた時のように笑う。

「……あたし、好きな物は最初に食べたい派」

ねぇ、知ってる？ライオンってヘビも食うよ。

熱烈な愛情を渡されたジャミルが彼女に手を伸ばそうとした時、ラギーが姫を回収しに来たのはまた別の話。

────…
強い人現れたらすぐメロメロになっちゃうサバナ姫かわいい。それで守り固めるサバナが理想……。
超姫プして欲しい。
この設定美味しい。
ジャミルくんすき。